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一定期間更新がないため広告を表示しています 2012.05.27 Sunday
- - 言狩2
馬の瞳も零下に碧む峠口 飯田龍太 この句の季語を「零下」と言っていいのかどうか。摂氏零度より下の気温のことを「零下」と言ったわけだけれど、なかなか強引な言葉の使い方で、こういった類いの言葉の使い方は、平成の俳句には少ない気がする。 たとえば、「炎昼」という季語は山口誓子以来の言葉だし、「万緑」というのも、草田男が漢詩から引っ張り出してきたもので、これも独創に近い。 これらの言葉は、独創といえば格好いいが、その実読者の共感を得にくいという危険もある。しれっとした顔で歳時記に載っているけれど、生まれてたかだか百年にも満たないこれらの言葉は、まだどこか耳馴れない印象。 一方で、これらの言葉は、従来の詩情を拒んで新たな詩情を開拓しようとするときには、むしろ使いよい言葉とも言える。従来なかった言葉に、従来の詩情は無縁だ。新たな言葉によって新たな詩情を表現する。それを誓子や草田男や龍太は狙っていたんだろう。 それは、後になってみればモードかもしれないけれど。 目つむれば欅落葉す夜の谷 飯田龍太 言狩
おとつい。
洗濯しているとき、ふいに「言狩」ということばが思い浮かんだ。ことかり、と読む。辞書には載っていない、自分で勝手につくったことばである。もしかしたら既にあるのかもしれないと思い、googleで検索してみたけれど、やっぱり見つからなかった。しめしめと思い、さっそくブログのタイトルにしてみた。 たぶん、万葉集に出てくる「朝狩(あさかり)」ということばに触発されてのことだろう。岡井隆にも、そういうタイトルの歌集があって、あるいはそれに触発されたのかもしれない。 何にせよ、何か、詩人ぽい!
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