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2012.05.27 Sunday 
- -
メトロ

   風鈴の空は荒星ばかりかな   芝不器男



いきなりですが、いま地下鉄に乗っているとします。

座席にすわっている、とします。
本を読むのではなく、音楽を聴くわけでもなく、ぼんやりと、漫然と地下鉄に乗っている、とします。
窓の外は、おおむね黒い、闇です。暗いです。

そして視線を列車の中に戻します。連結部分の扉を通して隣の車両を見ていてください。

やがて、隣の車両がゆっくりと傾きはじめ、じぶんが座っているのにもかかわらず、
先頭車両まで通路がずっと見渡せるくらいに、地下鉄がしなり、
水平方向にひっぱられます。
缶がころころと、ころがります。

今度は、逆方向に列車がしなり、優先座席の人がよく見えるようになります。
やはり、ひっぱられます。
缶がころころと、ころがります。

いや、とくに、何の比喩という訳でもありません。




2010.10.25 Monday 01:31
Fukio Shiba comments(0)
夜雨
 
 あなたなる夜雨の葛のあなたかな   芝不器男

『芝不器男句集』から。


写真の美しさに気づいたのは、ブラッサイの写真を見てからだった。
木村伊兵衛のスナップショットにも言えることだが、作家性がうまく写真に溶け込んでいる特徴がある。とくに、夜のパリの霧と街灯のからみ合い方は、異常なまでに官能的だ。


傘をさしている人の絵を描くとする。肩にかけて傘を持つ男の子を正面から見ると、頭のうしろから八方に傘の骨がのびていくような格好になる。何かちょうど後光がさしているふうになるのだけれども、実際にそうなっている。一方、イデア的な傘のイメージは、つねに横から見たときのイメージだ。半円球状の覆いの部分から柄が垂れている、あのイメージである。こちらはけっして後光をさしたようにはならない。

うーん、つまり、だから、その冷静な目でもって傘を描いてみたわけですよ。「後光みたい」って言ってばかにしないでください。あの、ほんとに。ひとりだけそんなふうに描いちゃったんだけどさ。30人中。




2010.10.12 Tuesday 13:14
Fukio Shiba comments(4)
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