Calendar
NewEntry
Profile
Category
Archives
Comment
Search
Link
Favorite
Mobile
Sponsored Links
|
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています 2012.05.27 Sunday
- - 『昼も夜も』
今日は詩集の紹介です。 久谷雉さんの『昼も夜も』。第九回中原中也賞を受賞しています。 ちょっと前のものですが、紹介します。 この詩集の初版の日付が二〇〇三年であることを見て、その日付が八年前であることを確認し、私は八年前の私を思い出します。そして、なんとなくくすぐったい気持ちになります。そういうことをこの詩集はさせるのです。 八年前、私は高校一年生でした。 自由詩の世界の重力は、散文の世界の重力の約五〇〇倍位あって、どうにもこうにもペンがすすみにくいもの。一文字書くだけで、その次の字はおろか、何十字先の字を拘束するわけですから。その主題に青年性が含まれているときはなおさらで、そのときの放出に、あからさまな潤滑油があったとしても、私は全くかまいません。詩の難産さを、青年の詩人はよく知っていて、なぜそれでも産むかと言えば、産まないほうがもっと苦しいからです。つまり、言葉にするにせよ、しないにせよ、彼にとって、その状態は苦しいことにかわりはない。 収録作品「エイリアンの夜」のうちの一部を引用してみます。 なんとなく、たまねぎのにおいがまじっていると思えるが、気のせいでしょう。
1/1PAGES
|