まずは、個人的な今年の俳句活動から。
1月。
筑紫磐井さんに「俳句年鑑」「俳句」で取り上げてもらえて。
4月。
傘の第2号を発刊。特集、ライト・ヴァース。
はじめに言葉を用意して、そこからどう考えようか、という趣向の特集。
現代詩作品を佐藤雄一さんに依頼。
現代詩と現代詩作家へのインタビューを掲載したことにより、
俳句に留まらない雑誌へ。
よし、次号もがんばるか!ってなりました。
9月。
生駒大祐とインターネットによる音声映像配信企画
ゲストに福田若之さんを迎え、
第0回と称し9時間(!)に及ぶ収録を行いました。
基本的に技術面は生駒大祐が担当。
スタート時点ではパーソナリティの役割のみでした。
10月。
越智友亮が傘を脱退。脱退と同時に彼は「手紙」を発刊。
傘の第3号は藤田哲史1人の手に委ねられることに。
なお、第2号と第1号増刷の印刷資金は、藤田1人の出資のままです。
ゲストに山下彩乃さんを迎え、「Haiku Drive」の第1回放送を配信。
次いで「俳句」角川俳句賞発表号が発売。
予選通過し五〇句が掲載されるも
否定的な意見も多く、ちょっと凹みました。
12月。
傘第3号を発刊。特集、飯田蛇笏。
原点にかえって、レスペクトする作家の特集。
短歌作品は田口綾子さんに依頼。
これまでに比べ、写真も多めでアートテイスト強めの1冊か。
生駒大祐に提案をして
『俳コレ』刊行イベントを「Haiku Drive」で生中継。
「Haiku Drive」として初めて本格的な映像配信を行いました。
詩客で松本てふこさんに取り上げてもらいました→
こちら 「オールナイトニッポンの第二部」のようだとの評。
それは、僕らにとって限りない褒め言葉です。
こうやって客観的に振り返ると
「オルタナティブ」路線を突っ走っていった1年だったのかも。
(見透かされている!)
要するに、あいかわらず、ばかやってるということです。
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個人的でないところを振り返ってみると、今年は震災の1年でした。
震災に対していろんな動きがあったのだけれど、
この出来事に対して
僕が「詩歌の力」は無力なのかどうか答えを求められるならば、
僕はその力を信じている、と答えます。
世界を悪くしようと思っている詩なんてのはないからです。
でも、その力は、震災で立ち上がるものではなく、
震災が起こるずっと前からあって、
求められるときにしずかに発動するものなんじゃないかと思っています。