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2012.05.27 Sunday 
- -
『明るい部屋』etc.
読書中 : ロラン・バルトの遺作 『明るい部屋』。




ロラン・バルトの著作自体の賛否はともかく、
ある評論がインスピレーションの引き金になることは稀有なことと思うのです。


文章には、2種類のものがあると考えます。
それは、展開(説明)するものと、定義(提案)するものの2種類です。

展開する文章には論理の破綻はなく、むしろその性質から許されず
筆者の能力で、いかようにも読みやすくすることは可能です。

これは、いわば電気製品の説明書のようなものです。

一方、定義する文章には、論理の破綻があるものが多いでしょう。
それは、従来になかった物事の見方の提案であり、
その見方がどこまでを適用範囲とするかは筆者にも想定しきれないからです。

これは、いわば思いつきです。

そこで読者はまずその提案を受け入れることからはじめなければなりません。
もし論理の破綻がない場合、かなりあたりさわりのない文章となるでしょう。

そして、定義する文章では、破綻の箇所を数箇所にとどめることが重要です。
破綻ばかりの意味不明の文章では、だれも応答のしようがないからです。


・・・と、いうのが、じぶんがものを書くときに気をつかっている、なけなしの知恵です。

いつか、これに加わる知恵が授かったら、そのときは、また書きます。





傘[karakasa]vol.2の予約受付を開始しました!
詳しくはHPにて→http://haiku.karakasa.com/

待ってます。


2011.02.26 Saturday 01:07
Roland Barthes comments(0)
karakasa情報
傘を都市誌の「他誌散策」で紹介していただいています。
川手人魚さん、ありがとうございます。そして、さすがです。

「スリリングな展開を予想させる次号が楽しみである」

待っていてください。本格始動、間近です。



2011.02.17 Thursday 00:38
傘[karakasa] comments(0)
come together
come toge-ther.

米研げ。
米を研がない日々が続いておりますが、みなさん元気ですか。

雪はいつしか消えてしまいました。
いよいよ春らしくなってしまいます。



串カツの話。

串カツで揚げるものはいろいろありますが
なかでも
紅しょうが、蛸ウィンナー、うずら卵
あたりがベストではないでしょうか。

牛肉の串カツのがだんぜんおいしいでしょ、
とか思ってたけど
ちがいました。

けっして上等でないお酒の熱燗に合うもの
を考えると、はっきりします。
(だからソースがあんなにピリピリしてるわけです。)

なんだか、昭和っぽい。
おっちゃんくさいとも言えるのか。

一方、平成には匂いのイメージがないです。
それが特徴というか。

分厚い本で親父に頭を叩かれたことを思い出しました。
これは、昭和ですね。

「かわいい」だけで大体の形容が可能。
これは、平成です。

平成っぽい人と昭和っぽい人がいる気がします。

フラットという言葉がありますが、
それはいわばスムース(つるつる)であり、その反対はラフ(ざらざら)です。

アウトプットがスムースでもいいので、コンセプトはラフでありたいと思います。



2011.02.13 Sunday 10:46
memo comments(0)
OSCA 1600GT
文京区に来て自転車を買ってみはしたものの、結局歩いてます。毎日。

まず、自転車がかっこわるすぎた。(ごめん、面食いで)
次に買う自転車はね、オックスブラッド。色だけは決めてある。
なかったら、塗ってやる。
ぷしゅー(スプレーの音)
あと、ブレーキの効きも、ペダルの効きぐあいも
歯にものがはさまったような感じだった。
なので、その自転車はわたしの元をはなれてゆきましたとさ(すぃーゆー)


というわけで(どういうわけなんだ)
乗用車はもっとニガテですね。
機械っぽくないんだもん。エンジンが動いてもふわっふわしてて。
マニュアルの教習は愉しかったですよ。
そうね、今まで経験した中では
マニュアルの軽トラが最高によかった。
エンジンがペダルとギアに素直に反応してくれる感じ。

あと、車の扉はぺらぺらなほうがいいですね。
高速道路に乗るのが怖いくらいの。

だから、高速には、乗りません(!)


似たような感触の話で、「タフな俳句」について。
たしか「天為」のシンポジウムで神野紗希さんが言っていた記憶があるんですけど。

   一月の川一月の谷の中   飯田龍太

この俳句に対しての評のときだったかな。
どんな読みにも耐えられる作品、それがタフな俳句だって。
でも、こっちのほうがかっこいいですよ。

   いきいきと三月生る雲の奥   飯田龍太

カローラのエンジンは壊れにくいかもしれんけど、
そういうのは、乗る愉しさを犠牲にしてるかも。

OSCA 1600GT。
どこまで独自のものを作れるかって言ったら、
もうある程度先は思想の問題ですよね。
精神論ではなく、偏愛とか、習慣とか、環境とかの集積物であるところの。



2011.02.10 Thursday 20:04
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「がち」

傘[karakasa]がついに朝日新聞朝刊文化欄(全国版)に!

これを受けて

で取り上げていただいています。ありがとうございます。
かっこいい文章にしてもらってます。

佐藤さんの記事に詳しく書かれていますが…
俳句をはじめたきっかけを尋ねられて
いつも「俳句甲子園に出場しました」と言うと
一応、すごいね、みたいな反応をしてもらえますが、
(あるいは、うらやましいとか言ってくれたり?)
そうでもないですよ。
きっかけなんかより喋ることはたくさんあるので、それを喋りましょう。



傘[karakasa]に求めるのは、
ストイックさというか、百点もらってなお推敲する気合というか。
純粋さというか。自選の厳しさにとことん付き合える覚悟というか。
モードを的確に把握しながら、取り込みすぎない我儘さというか。

(つまりこれが越智友亮が言うところの「がち」ってやつなのかしら?)




2011.02.08 Tuesday 19:49
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身辺雑記
三重県にある高田高等高校の俳句部部誌「轍」を紹介。高田は町から離れた田園の中にある学校です。自分もかつて通っていました。東京のひとじゃないんです。わたし。

  晩夏かな飛行機雲は散り散りに   近藤雅之

  雷やふと気がつくとバスに一人   桜井みゆ

言葉ははっきりとした輪郭をもってなくて、そのふわふわ感を難解に使えたりもするんですが、それでも結局シンプルがいいんだ、ということをよく思います。多くの言葉を知っていることも大事ですが、それはほんの入り口でしかないということ。一つ一つの言葉と、その組み合わせのなかにどれだけ詩情が込められるかが大事だということ。飛躍がなくても、重層性がなくても、詩は伝わります。

次に、短歌雑誌「町」の紹介を。

  勧めようとしている本を読み返す傘とかばんを近くに置いて   土岐友浩

  トイレットロールの尾っぽを三角に折ることにのみ 優越心は   吉岡太朗

  スーパーにいる恋人を目で追えばまるで観賞用の魚だ   平岡直子

価格は…フリーです。心意気を感じます。「傘」発行人として是非とも応援したい。
現実世界を飛躍する意識で分解させて、一首から生まれる単一のイメージを強制的に歪ませて…というような、ひねくれサウンドです。『赤光』だけ読んでいるようじゃいけません。ほんとに。


あと、最近のおすすめ。


・ ペトロールズ : 「決め事みたいにみんな音楽やりすぎなんですよ。」

(必要ないものは付け加えない人たちへ。そして、みずからの審美眼を信じる人たちへ。)


・ 『大いなる項目』 : 四ッ谷龍句集

(同じ日本語で同じ俳句のかたちをしているのに。なんだこの言葉の「うるおい」は!)




2011.02.05 Saturday 14:00
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